蒼天与太噺(三)
関さんが召集した闇社会の実力者のなかに、仏教徒がいます。
相変わらず資料史料を読み込んでらっしゃる。
この後ほんとに仏教が世を救う時代になっちゃいますし、また同様に次代の信仰を担う道教に「我らは太平道と同じ道を辿るつもりはない」と言わせているのも印象的です。
さらに遡りまして、こちらは黄巾後に西域を旅する荀或。
「大月氏の僧侶」と書かれています。
そうですよねぇ。僧侶といえば大月氏ですよねぇ。比較的史実よりオリジナリティの要素が強い序盤ですが、細かい気配りも光ります。
蒼天航路は、建安文学や荀或らを通して儒教に焦点を当てた、漫画としてはかなり珍しい作品ですが、それに留まらずこうしてさり気なく道仏も回収するイハギン先生と欣太先生はすげぇ。