三国与太噺 season3

『三国志演義』や、吉川英治『三国志』や、日本の関帝廟なんかに興味があります。

正史厨も 演義儲も

先日紹介した伊藤先生のコラムで気になる部分があったので。


二松学舎大学文学部中国文学科スペシャルコンテンツ
三国志の英雄 人気の秘密」第4回曹操(一)
http://www.nishogakusha.jp/special/chubun01/04.html

このように曹操像を見直す動きは以前からあったのですが、近年は「三国志」ファンの歴史志向の高まりから、『三国志演義』の世界観を軽視、ないしは否定して、正史『三国志』に記された後漢三国時代の人物の実像を重視する傾向が強まり、それにともなって曹操や魏の人物を高く評価するファンが増えています。そして最近の曹操人気を決定づけたのは王欣太・李學仁両氏による漫画『蒼天航路』です。『三国志演義』における諸葛孔明のような位置づけで曹操を描いたこの作品は、日本人の曹操観を大きく転換させたといっていいでしょう。『蒼天航路』から「三国志」の世界に入った人たちにとって、もはや曹操=悪玉という認識はありません。本学の学生の中にも『蒼天航路』の影響で曹操や魏のファンになった者が多く、中には授業の後に、「先生は曹操が悪役とされてきたとおっしゃいましたが、僕には全く理解できません」と熱弁をふるった学生もいました。


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*1:ネットで有名な絵師さん、5月病マリオの人