長楽郡公主 【劉曼】

　この劉曼という女性が三国志大戦に追加された時に、一体どれほどのユーザーが彼女のことを知っていたでしょうか。セガもすごい重箱を突っついたものです。それとも既に何かの創作に登場していたのでしょうか？

魏書曰：十二月丙寅，賜山陽公夫人湯沐邑，公女曼為長樂郡公主，食邑各五百戸。(『三国志』文帝紀黄初四年)

　それが今はニコ百科にまで記事を立てられるまでに。
　ところで劉曼が与えられた長楽郡ですが、―自分は女性の爵位や封邑のことは知らないのですが、男の方から見ると郡を単位に封邑を与えられたということは少し驚きです。魏の皇族はこの翌年から県王になりますし、他でもない父は県公だったと思います。もちろん食邑それ自体は５００に過ぎない訳ですが・・・
　それに裴注という形ですが、劉曼だけがこうして記録に残ったことも不思議ですね。
　ここで一緒に名前が挙がっている山陽公夫人の正体が気になるところです。






　『後漢書』獻穆曹皇后紀では「山陽公夫人」というと彼女のことを指すようですね(魏氏既立，以后為山陽公夫人)。
　劉曼が曹節の娘だとしたら面白いのですが。