八丈島始祖伝説、女が女を生む
「南海タイムス社」
‐特集「始祖伝説 問われる真偽 原本にない丹那婆伝説」
http://www.nankaitimes.com/toku_kiji/tanaba.html
島内で最も有名な始祖伝説「丹那婆伝説」が、実は誤った引用によるものだったのでは・・・。
それが上記南海タイムスさんの特集でして、そこで問題にされている資料こそ、八丈島郷土史ではその第一に挙げられる近藤富蔵『八丈実記』と「八丈島は『後漢書』に書いてあった!」でおなじみの高橋与一『旧昔綜嶼噺話』であるわけです。
『八丈実記』と、その引用元『旧昔綜嶼噺話』とで「丹那婆伝説」がどの様に異なるか、南海タイムスさんの画像をお借りすると、こうです。
え、なに、なになんで富蔵は引用したのに内容が違うの??(゚Д゚;≡;゚Д゚)
というのが特集のテーマなので南海タイムスさんは『旧昔綜嶼噺話』の内容そのものには触れられてませんけど、どう考えてもおかしいのは『旧昔綜嶼噺話』の方です。ちゃんちゃらおかしいよぉ。
「孕女只一人命を助り、女子を産。是より増長する(キリッ」
イヴイヴやん( ´・ω・`)
この異質な始祖伝説を、高橋与一はいかなる典拠のもとで記載したのでしょうか。島内に古くから言い伝えられてきたものだったのでしょうか。
ですが、これを書く高橋の脳裏に『後漢書』の知識があったことは間違いないかな、と思いました。
海中に女国あり、男なし。その国に神井あり、これを覗けば則ち子を生ず。