三国与太噺 season3

『三国志演義』や、吉川英治『三国志』や、日本の関帝廟なんかに興味があります。

蹋頓の読み方

 遼西單于蹋頓尤彊、為紹所厚、故尚兄弟歸之、數入塞為害。
   ―『三国志』巻一 武帝紀 建安十一年

 前々からこの「蹋頓」の読み方がわからなかったんです。
 wikipediaでは「トウトン」
 『蒼天航路』では「トウトツ」
 『秘本三国志』も「トウトン」
 三国志大戦でも「トウトン」
 ちなみに僕は「ボクトツ」と呼んでました。たぶんこれが一番正しいと正しいと思います。
 それがこないだの授業でふと、その読み方が『漢書』か『後漢書』の注にあると話題に出たので、メモがわりに調べときました。


 異為人謙退不伐、……軍中號曰大樹將軍。……又降匈奴于林闟頓王、因從平河北。
  【李注】匈奴王號。山陽公載記、頓字作碓。前書音義、闟音蹋、頓音碓
   ―『後漢書』列伝七 馮異伝

 「大樹将軍」馮異が降伏させた匈奴の于林闟頓王について、『漢書音義』が「闟の音は"蹋"、頓の音は"碓"」と説明しています。
 碓の音は「タイ」、ピンインで「dui4」。
 となれば、蹋頓は「トウタイ」と読むべきなのでしょうか。