三国与太噺 season3

『三国志演義』や、吉川英治『三国志』や、日本の関帝廟なんかに興味があります。

関銀屏にまつわる略年表【暫定版】

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1986.8
湖北省群衆芸術館が『三国外伝』を出版。
民間に伝わる三国志説話を収集したもので、雲南省曲靖県澄江で採録したという関三小姐説話も収録された。

1990.8 
上記の『三国外伝』を翻訳した、立間祥介ら訳『三国志外伝』が出版される。

1994.4
東映のアニメ映画「三国志 完結編・遥かなる大地」が公開。鳳姫なる関羽の娘が登場した。
作中の鳳姫は、袁術討伐の際に戦場で関羽に拾われ、養女となる。のち馬稷に嫁いだ。

1998
台湾のゲーム会社「宇峻奧汀公司」より「三国群英伝」が発売。
現在まで続く同シリーズには、関鳳なる関羽の娘が登場する。
※直接確認はできないけれど、たぶん第1作目から登場してる?

2005.3
コーエーより「三国志 龍よ、蒼天に舞え」(無双FanFieldノベルズ)が出版される。
秋月達郎「関三小姐―関銀屏伝―」を収録する。

2006.5
アーケードカードゲーム「三国志大戦2」が稼働。
新カードの1枚に、【蜀005】R関銀屏が追加された。

2006.9
歴史シュミレーションゲーム「三国志11」のPSP移植版が発売。
旧PC版に比べ、関銀屏や董白を含む新武将18人が追加された。

2007.12
アーケードカードゲーム「三国志大戦3」が稼働。
前verのカードをリニューアルした【蜀006】R関銀屏が排出された。

2007.12
シリーズ最新作「三国群英伝Ⅶ」が発売。
関鳳も継続して登場している模様。

2009.7
ソーシャルゲームブラウザ三国志」サービス開始。関銀屏が登場する。

2012.4
歴史シュミレーションゲーム「三国志12」が発売。前作に引き続き関銀屏も登場する。

2012.6
カードゲーム「三国志大戦TCG」の第2弾ブースターパックが発売。
【蜀2-033】R関銀屏が封入される。

2012.6
中華圏で人気のテーブルカードゲーム「三国殺」に、関銀屏が追加。
関連雑誌『卓遊誌』24号の附録だったらしい。

2013.2
アクションゲーム「真・三國無双7」が発売。
新たなるプレイアブルキャラクターとして関銀屏が参戦する。

2013.6
アプリゲーム「三国志乱舞」がサービス開始。
関銀屏は未登場だが、関羽(女)が登場する。

2013.8
アプリゲーム「三国志パズル大戦」が配信開始。関銀屏が登場する。







 ここで気になるのは、果たして「関鳳」と「関銀屏」を同一人物としていいのか、ということです。
 大戦や無双に登場する「関銀屏」は、おそらく雲南省の民間伝承をモデルとして作られたキャラクターでしょう。
 対して中華圏で馴染んでいるという「関鳳」は、その人物像が不明なので微妙ですけど、もしかしたら日本アニメのオリジナルキャラ「鳳姫」を元とするキャラクターなのかもしれません。
 もしそうだとするなら、「関鳳」と「関銀屏」はともに関羽の娘というキャラクターながら、まったく別系統から発生した「別人」ということになります。そのあたりの区別は、しっかり調べていきたいなと思います。