『はじめて学ぶ中国思想』(ミネルヴァ書房)
好きだったブログやpixivが、そのうち更新頻度がさがり、すっかり告知をするためだけのものになってしまってガッカリした経験、よくあります。
管理人さんの環境の変化とか多忙とか、そういうのはよくわかります。でも正直ファックって気持ちも抑えられない。
さて告知であります。
- 作者: 渡邉義浩,井川義次,和久希
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: 単行本
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この本が取り上げる中国の思想家は約80人。
……そんなにいたのか。
彼らの個人の生涯と思想を見ていくことで、思想史の流れもだいたい掴めるようにっていう、そうゆうコンセプトの本です。
僕が担当したのは、董仲舒・司馬遷&班固・陳寿&范曄・劉知幾・王夫之の5項目です。董仲舒の項目なんかはとくに楽しく書きました。でもほんとは関羽の項目を立てたかったんです。けどダメって言われました。ダメかぁ……
[ここがポイント]
◎ 原典を引用したQ&Aで思想の核心に迫る。
◎ 思想家の生涯、時代背景もしっかり紹介。
◎ 一冊で中国思想の大きな流れを捉えることができる。
◎ 資料としても、読み物としても充実。
こんな感じだそうです。
書いた側からすると、「思想家との対話」と銘打たれたこのQ&Aスタイルがなかなか大変で、そしておもしろかったです。決められたスタイルがあるってのは時として難しくなることもありますが、同時にそれを逆に利用して工夫することもできますからね。董仲舒の項目で取り上げた「天人三策」なんてのは、武帝と董仲舒の対話そのものなんで、このスタイルのおかげでずいぶん書きやすかったです。
初学者向け入門テキストってことですけど、扱う中身自体はわりと専門的で、僕んとこ以外はたいていどれも専門の先生たちが書いてます。
よかったら読んでみてください。