九代目の再受命
漢の光武帝は、高祖から数えて九世の孫にあたります。
高祖―文帝―景帝―劉発―劉買―劉外―劉回―劉欽―光武帝
後に彼は自らの「九世」というキーワードと符命とを関連させることで正統性を主張しました。
そして高祖から元帝までが八世であったため、
即位後は元帝を「父」世代の人と定めています。
漢の昭烈帝は、高祖から数えて何世目かわかりません。
高祖―文帝―景帝―劉勝―劉貞…………劉雄―劉弘―昭烈帝
ですが彼もまた「九世」をキーワードに即位していました。何故、劉備が「九世」であるかは不明であり、単に光武帝の符命をそのまま用いた為にそうなったとも言われています。
しかし世祖から愍帝までも八世となっており、
世祖―明帝―章帝―劉開―劉淑―劉萇―霊帝―愍帝
もし即位後の劉備が愍帝を「父」世代の人と定めたならば、劉備もまた「九世之孫」になるのかもしれません。