2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧
『後漢書』霊帝紀に気になる人がいたので。 中平五年(188)十一月、巴郡の板楯蛮が叛き、上軍別部司馬趙瑾が平定した、と。 残念ながら彼の登場はこれっきりなので正体は不明です。でも巴郡や蜀郡など、益州諸郡には広く趙氏の大族がいますので、その辺の人か…
本名孫魯育(字・小虎)、通称を朱公主は、孫権と歩夫人の間に生まれた。 孫権に最も寵愛された歩夫人の娘とあって、珠玉のように可愛がられようだったろう。 ところが、弟たちの皇太子を巡る争い、すなわち二宮の変に巻き込まれ、実姉の大虎に殺されるという…
戯子然。『後漢紀』の桓帝紀にのみ僅かに名前が見られる人。 なんか仁侠に関する論文に引用されるのを見つけた。 曰く、戯子然は北海の人で、党錮の禁を逃れてきた張倹を匿った、とか。 論文さんが言うところには、地方の有力豪族くらいの人物だろうと。張倹…
後漢の諸王の中では比較的知られていながら、ウィキペディアには立伝されず、やっぱりマイナーなんだね、仕方ないね。 劉寵さんです。 ぼくもこの前『続後漢書』を見るまで知らんかった。渡邉先生訳を参考に『後漢書』孝明八王列伝より拾い読み。 ・陳国は明…