三国与太噺 season3

『三国志演義』や、吉川英治『三国志』や、日本の関帝廟なんかに興味があります。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「貂蝉の最期」の系譜 −暫定バージョン

貂蝉って人は、もともと民間伝承出身で、しかも『三国志演義』でもって大きく取り上げられたということも加わって、作品によっていろんな人物像のバリエーションを持ってる人です。漢の忠臣であったり、呂布を慕う女性であったり、また関羽と深い仲になった…

『三国志演義』龐徳の兄嫁殺し

もうひとつ、龐徳の人柄を考える上ではこの件も興味深いです。曹操への忠義を示すため「蜀の兄嫁気に入らないから殺したった。だから兄とはつながりは無い」と殺人告白する演義龐徳さんはかなりな危険人物。— 穀潰さん (@gokutubusi354) 9月 29, 2012 作中、…

『三国志演義』李卓吾本における龐徳評

こないだ、龐徳が「毛宗崗本」にて思わぬ酷評をされていたことを書きました。 ―『三国志演義』毛宗崗本における龐徳評 そいでその記事は、こんな感じにコメントを頂戴して、まとめに入れていただいたりもしました。どうもありがとうございます。 ―ここが変だ…

丈八蛇矛の分かればな

蛇矛(だぼう、じゃぼう)は、柄が長く、先の刃の部分が蛇のようにくねくねと曲がっているため、そう呼ばれる矛。 ―wikipedia‐「蛇矛」の項 『三国志演義』張飛の得物が「穂先の曲がりくねった長矛」であることはもう言わずもがなであろうと思います。 とこ…

『三国志演義』毛宗崗本における龐徳評

『演義』における龐徳の最期は、みじめに降伏した于禁と違い、堂々と関羽と戦い、そして曹操への忠義で死んでいった・・・とずっと思っていたのですけど、どうやら違うらしいとのウワサを最近聞きました。 そこで、現在の『演義』を編纂した毛宗崗が、この件…