センター試験2012「世界史」に出題された古代中国史
世界史A
第3問 世界史上で起こった反乱について述べた次の文章を読み、下の問いに答えよ。
7世紀に建国された【(1)唐】の支配体制は、755年に勃発した【ア】により、大きく動揺することになる。この反乱はウイグルの援助などもあって平定されるが、国力は衰退した。唐は塩の専売などの財政政策によって体制の立て直しを図ったが、【(2)9世紀】後半に起こった黄巣の乱によって壊滅的な打撃を受け、その後、節度使の朱全忠によって滅ぼされた。【(3)唐の滅亡は東アジア世界全体に大きな影響を与え】、周辺諸国の興亡や自立を促すこととなった。
問1
文章中の空欄【ア】に入れる語として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
(1) 黄巾の乱
(2) 安史の乱
(3) 三藩の乱
(4) 太平天国の乱
問2
【(1)】の時代の文化について述べた次の文aとbの正誤の組合せとして正しいものを、下のうちから一つ選べ。
a.杜甫が詩人として活躍した。
b.雲崗に石窟が開かれた。
(1) 正/正
(2) 正/誤
(3) 誤/正
(4) 誤/誤
問3
【(2)】の時期に起こった出来事について述べた文として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
(1) ムハンマドが、イスラーム教を創始した。
(2) グブタ朝が、北インドを統一した。
(3) フランク王国が、三つに分裂した。
(4) ガーナ王国が崩壊した。
問4
【(3)】に関連して、唐の滅亡後に東アジア世界で起こった出来事について述べた文として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
(1) 契丹族が、遼を建国した。
(2) 新羅が、朝鮮半島を統一した。
(3) 雲南で、南詔が建国された。
(4) 日本が、遣隋使を派遣した。
解答
*1
世界史B
第3問 世界史上の経済政策について述べた次の文章を読み、下の問いに答えよ。
漢では、当初、郡県制と封建制を併用する郡国制が施行され、封建された諸侯王は領域内の政治や経済に大きな権限を持った。漢は徐々に諸侯王の権力を削減する政策を採ったが、それに対して、領域内で銅山開発や海塩生産を行い大きな経済力を持っていた呉王が中心となって反乱を起こした。この反乱は結局平定され、その後は、郡県制と変わらない中央集権体制が確立された。【(1)前2世紀後半】になると、対外積極政策を採る武帝は、北アジアの匈奴を攻撃し、西域に勢力を拡大し、また朝鮮半島北部や【(2)ヴェトナム】北部にまで進出した。しかしながら、度重なる戦争は財政を圧迫したため、【(3)新たな経済政策】を打ち出して難局を乗り切ろうとしたが、うまくいかなかった。
問1
【(1)】の時期に起こった出来事について述べた文として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
(1) 張騫が、大月氏に派遣された。
(2) 仏図澄が、仏教の布教に活躍した。
(3) 耶律大石が、西遼(カラ=キタイ)を建てた。
(4) 班超が、西域都護となった。
問2
【(2)】の地域に建国され交易で栄えた国の名として正しいものを、下のうちから一つ選べ。
(1) マタラム
(2) チャンパー(林邑)
(3) パルティア
(4) カルタゴ
問3
【(3)】に関連して、漢の武帝の時代の経済政策について述べた文として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
(1) 中小商人への低利の貸付である市易法を施行した。
(2) 土地政策として均田制を施行した。
(3) 物価対策などのために均輸・平準法を施行した。
(4) 貨幣を半両銭に統一した。
解答
*2
三国志猛者のみなさんはもちろん全問正解ですよねっ! m9( ゚∀゚)
(>Д<;)。oO(フランク王国とか市定厨かよ…)