『十二国記』に登場した『山海経』の妖獣
一年くらい前からずっと下書きに保存されていた記事です。(´・ω・`)
そのうちちゃんと書ききろうと思っていたんですけど、面倒くさくなったのでぶっぱなしました。(´・ω・`)
【鹿蜀】
又東三百七十里,曰杻陽之山,…有獸焉,其狀如馬而白首,其文如虎而赤尾,其音如謠,其名曰鹿蜀,佩之宜子孫.(南山経第一)
馬に似ており、首は白く、虎のような文様があり尾は赤い。鳴き声は歌うようであり、佩びると子宝に恵まれる。
作中においては飛行する馬、あるいは鹿。縞がある。
目立った登場はなく、『図南』で一行の剛氏である近迫の騎獣*1と、恭に護送される祥瓊が乗っていた騎獣*2の二か所だけだったと思います。
『山海経』の挿絵はこちら。*3
【蠱雕】
又東五百里,曰鹿吳之山,…有獸焉,名曰蠱雕,其狀如雕而有角,其音如嬰兒之音,是食人.郭璞云:「蠱或作纂.」 (南山経第一)
雕はワシ。『月影』で幾度となく陽子らに襲いかかった妖魔ですね。*4ワシに似て角があるなどは作中の描写でもやはり見られます。 その他作中の描写では5メートルほどの巨鳥。茶色。猫のような奇声など。
そして『山海経』のイラストがこちらなんですけど、どう見ても別人です。
【朱厭】
又西四百里,曰小次之山,…有獸焉,其狀如猿,而白首赤足,名曰朱厭,見則大兵.(西山経第二)
『図南』のボスキャラです。「巨大な赤毛の猿に似ており、その首だけが白い。一際赤いのはその足だ。良く尖った牙と、猛禽のような爪を持っており、そして狡賢な智恵を持っている」*5。
見れば則ち兵難が起こるそうなのでそのまま黄海から出てこんで下さい。
【駮】
又西三百里,曰中曲之山,…有獸焉,其狀如馬而白身鄢尾,一角,虎牙爪,音如鼓音,其名曰駮,是食虎豹,可以禦兵.郭璞云:「爾雅說駮,不道有角及虎爪.駮亦在畏獸畫中.」珂案:爾雅釋獸云:「駮如馬,倨牙,食虎豹.」(西山経第二)
虎や豹を食べ、兵剣を防ぐことができる。
頑丘の騎獣として活躍するあいつです。「馬に似た妖獣だが、鋭利な一角と、蹄のかわりの太い爪」*6
その他の画像もろもろ。
酸与さんマジ酸与www