関羽のこと
しあさってから、上野の東京国立博物館で三国志展が始まりますね。 こう言ってはバチあたりなのだけど、僕が思っているよりはるかに、この展覧会は世間では大きな注目を集めているらしい。実際に見てはないけどばんばん広告出してるそうだし、書店では三国志…
「淮劇」(揚州一帯の地方劇)に『関公辞曹』という出し物がある。その内容はまた少し変わっていて、曹操の娘曹月娥が関羽に恋する悲劇である。関羽は曹操に助けられて一時曹操のもとに身を寄せたが、その恩を返したのち、別れを告げて許昌を離れる。それを知…
秋くらいから、なんか関羽ブームが来てます。僕の中で。 一時期、尚書省三國志部の教団さんと一緒に日本のあっちこっちの関帝廟を調べてまくるってことをやってました。 日本で関帝を祀る所といえば、これまで哲舟さんがリストアップされていた全国関帝廟ガ…
昨日の記事の最後で、聖福寺、福済寺の関帝についてちょっと触れました。 そもそも長崎には、江戸時代以来有名な唐寺(中国風の寺院)が四つありました。興福寺、崇福寺、聖徳寺、福済寺の「四福寺」です。 このうち興福寺と崇福寺に関帝像があることは有名…
関羽を求めてネットをうろついていたら、こんな画像を見つけました。 http://www.lib.pref.fukuoka.jp/hp/gallery/nippon/kg/n2-305k.html *1 まごうことなき関羽ですね… *1:末木文美士ら編『シーボルト『日本』図録』巻三(雄松堂書店、1979)より
*1 以前にブログに書いた京都大興寺の関帝像を、先日の三国志学会の折に見てきました。 通常は非公開なのだそうですが、NPO三国志フォーラムの清岡さんや教団さんがツアーを企画し、お寺さんとの交渉をしてくださったんで、スムーズに拝観できました。 それ…
関羽の子孫といえば日本では一般に、蜀漢滅亡のときに龐会によって滅ぼされたとされています。 しかし― 關永傑、字人孟、鞏昌衞人。世官百戸。永傑好讀書、每遇忠義事、輒書之壁。狀貌奇偉、類世人所繪壯繆侯像。崇禎四年會試入都、與儕輩遊壯繆祠。有道士前…
旧暦6月24日は全世界的に――...異説もありますけど、関羽の誕生日です。 玄紱看其人、身長九尺、髯長二尺、面如重棗、脣若塗脂、丹鳳眼、臥蠶眉、相貌堂堂、威風凜凜。玄紱就邀他同坐、叩其姓名。其人曰、吾姓關、名羽、字壽長、後改雲長、河東解良人也。 …
「関忠義」という三字は忠義将軍関羽ということなんだろうか。初めて聞く。 #建康実録— 六合 (@Rieg__Goh) 2014, 5月 19 これ見て(゚д゚)ハッとなりました。 どう見ても、乾隆帝のせいだと。 『清史稿』卷八十四 禮志三 關聖帝君にこんな一条があります。 乾隆三…
去年『吉川三国志』人物事典を作ったとき、えらい驚いたこと。 この人、王甫の話です。 王甫といえば、 ・関羽配下として樊城の戦いに従い、 ・呂蒙の策で荊州が陥落すると周倉と共に麦城に籠城し、 ・関羽が討死したため城壁から身を投げて自害した と、い…
数か月前から、ずっと気になってた記事がありました。 また、清代の『江陵県志』によると、関平は趙雲の娘趙氏を娶ったという。 関平と趙氏の子は関樾(木偏に越)という名で、江陵に住んでいたとある。(趙氏,關平之妻,清《江陵縣志》載關平娶鎭東将軍趙…
情報提供お願いします! 1986.8 湖北省群衆芸術館が『三国外伝』を出版。 民間に伝わる三国志説話を収集したもので、雲南省曲靖県澄江で採録したという関三小姐説話も収録された。1990.8 上記の『三国外伝』を翻訳した、立間祥介ら訳『三国志外…
はじめて知りました。 京都の大興寺というところに、足利尊氏が取り寄せたという関帝像があるらしいですよ。 日本最古、かもしれないとのことです。 http://www.asahi.com/and_M/information/gallery/20130329syaji/07.html http://www.zekkeikana.com/kyoto…
「わたくしは姓を胡、名を華と申します。いま息子の胡班と申すのが、滎陽太守の王植殿のもとで従事をいたしておりますが、将軍がもしあのあたりをお通りになるようでしたら、息子に手紙をことづかっていただけないでしょうか?」 ―『三国志演義』第二十七回…
1909年、西夏国の遺跡カラホト(黒城)が発見された際に出土したという、金代の関羽画であります。『三国志演義』や『三国志平話』よりも古い、現存最古の関羽像と言われています。しかしながら関羽の鬚や青龍刀という、現在の関羽像に通じるアイテムが…
我われはこの男を知っている! いや!この重棗の如き顔色とこの美髯を知っている! 関龍逢 後述の『新唐書』宰相世系表にて、関氏の祖とされている。 正史を検索してみると、「関龍逢は、夏の桀王の臣である。比干は、殷の紂王の叔父である。二人はともに諫…
今日の授業で見学した図書館におもしろいものがあったので。 こちらの浮世絵です。 画像はこちらの早稲田さんから引っ張らせていただきました。詳細がリンク先にあるのでご覧ください。また、こちらの成田屋さんのページにも紹介がありました。 いわゆる役者…